『蜜蜂と遠雷』(上下) ― 2020年05月24日 23:47
『オールド・テロリスト』 ― 2020年05月06日 03:30
『オールド・テロリスト』 文春文庫 2018年 1月10日 第一刷
文庫版本編 644ページの大作、2020年 5月5日に読了。 解説:田原総一朗氏
久しぶりに「大作」を読了しました。小池百合子の『恋』、宮部みゆき『名もなき毒』以来の文庫版での大作でした。最近がっちりした読書から遠ざかっていたので久しぶりです。
ちょっとタイムリーに「変化の時代」をちょいと考えさせられるテーマで読ませてもらった気がしております。政治の無作為、かと言って侮れない国家権力のあり方などなど、このコロナ禍で感じた「変革の兆し」を別の面から考えさせられたような気がしております。
「晴れているので、モーツァルトでもいいでしょうか?」
「まあ、晴れた日に、モーツァルトのクラリネットとかホルンとかの協奏曲を聞くというのは、定番と言えば、定番ですけどね」 (本編 440ページ)
文藝春秋で連載されている頃に、たまたま買った1冊(2014年)に上記のくだりがあり(実際に読んだのはそれから数年後、たぶん2018年頃か、クラリネット協奏曲 K.622を聴いたあとのはず)、このひとことで村上龍が気に入ってしまった次第です。
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